疋田 智の
自転車通勤経済学

サラリーマンなら会社から通常、電車の定期代を通勤手当として貰うはずだ。
私が自転車通勤を始めた頃の場合を例にとると、JR山手線の日暮里駅から地下鉄千代田線の赤坂駅までで、半年定期で58,550円である。1年で117,100円。
実際には雨などで月に5日程度は電車を使うことになってしまうから、その分は切符を買うとして、これが往復で640円。年間で38,400円となる。
それを差し引いた額が78,700円。
つまり自転車で通勤することによって、まあまあの自転車が買えるな、という程度が浮くことになる。
もちろん、人によってはそれ以上の人も、以下の人もいると思う。バス便を使う人には、特にメリットが多い。バスの定期は意外に高いし、電車ほどきっちり時刻通りに来ない、という点も解消できるからね。
毎日の肉体労働通勤の代償。これを多いと見るか、少ないと見るか。
また、私の場合のように自転車通勤に伴って「クルマを手放してしまう」という選択もある。実際、自転車に慣れると、車に乗らなくなるんだから。ホントに。
結果、駐車場代、税金、車検代、などがすべて浮いてしまって、年間で合計70万円がセーブできます。こうなると、ちょっと凄いでしょ。
二弦社出版
「BICYCLE NAVI」
より抜粋

疋田 智
ひきた・さとし

1966年生まれ。宮崎県出身。東京大学文学部卒。89年TBS入社。社会部記者、「スペースJ」、「筑紫哲也ニュース23」などのディレクターを経て、現在は朝のニュース番組「エクスプレス」を担当。
詳しくは、WAVE出版の「自転車通勤で行こう」(本体1,500円)をご覧下さい。
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